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恵方詣り[えほうまいり]
恵方詣り(えほうまいり)は、古来の正月行事の一つ。恵方参りとも書く。 1月1日(元日)にその年の恵方にある寺社に参拝してその年の幸福を祈願する〔『年中行事事典』p104 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版〕。恵方とは歳徳神が在位する方角で、十干に従って毎年変わる。今日では廃れた慣習である〔平山(2012年)、p.106〕。 == 歴史 == 居住地から見て恵方に当たる寺社に参詣するのが、江戸時代までの恵方詣りの形であった〔平山(2012年)、pp.34-35〕。 明治以後、都市周辺に鉄道網が発達すると、恵方詣りの対象も郊外・遠方の有名社寺に広がるようになった。競合する鉄道会社間(国鉄を含む)では元日の参詣客を誘引するために宣伝合戦とサービス競争が行われた。こうしたことから、鉄道による郊外・遠方の有名社寺への「恵方詣り」は盛行を見せる〔平山(2012年)、pp.107-109〕。しかし、年ごとに変わる恵方に対して、方角に関係のない「初詣」という言葉が広告によく使われるようになり、大正時代以後は「初詣」が主に使用されるようになった〔平山(2012年)、pp.114-117〕。元日の参拝先を恵方に限定しない「初詣」の普及に置き換えられる形で、恵方詣りの慣習は衰退する〔平山(2012年)、pp.129-130〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「恵方詣り」の詳細全文を読む
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