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「悪ノ娘」(あくノむすめ)は、2008年4月6日にmothy(悪ノP)によりボーカルに音声合成ソフト鏡音リン・レンを用いてインターネット上で発表された楽曲。この曲で描かれる物語の宝塚等による舞台化、小説化、漫画化も行われている。なお、本稿では同曲の対となる曲「悪ノ召使」についても解説する。 == 概要 == 「悪ノ娘」は、七つの大罪の一つ「傲慢」をテーマとした曲で、ボーカルに用いられている鏡音リン・レンをはじめとするVOCALOIDをモチーフとした人物が登場し、鏡音リンをモチーフとした暴政を敷く14歳の王女と、その王国の顛末が語られている。 この曲は『ひぐらしのなく頃に』の北条沙都子と『ヤッターマン』のドロンジョから王女様キャラクターの着想を得たのが元で、フランス革命やマリー・アントワネットも意識し、鏡音リンを用いて作成した「さあ! ひざまづきなさい」という言葉から物語を作り曲として形にしたという。曲は投稿サイトピアプロにて先行して公開しイラストを募集、これに応募した壱加のイラストを用いて動画を作成し〔、2008年4月6日に動画投稿サイトニコニコ動画にて「【鏡音リン】 悪ノ娘 【中世物語風オリジナル】」のタイトルで発表された。 「悪ノ娘」は当初は一曲のみで話を完結させる構想であったが、物語の設定が収まりきらず、カットされた部分を元に、王女の召使を描いた「悪ノ召使」が作られた。「悪ノ娘」で物語の表を、「悪ノ召使」で裏を語る形となっている〔。 「悪ノ娘」公開の時点では「悪ノ召使」を作成する予定は無かったが、作中において思わせぶりな存在でありながら、姿を消してしまった召使に対する動画視聴者の反応を見て、驚かせてやろうと考えたことをきっかけに「悪ノ召使」は作られた。 「悪ノ召使」も「悪ノ娘」同様にイラストを募集するため、ピアプロで先行して楽曲を公開したところ、ピアプロで大きな反響を集め、さらに2008年4月29日、ニコニコ動画で「【鏡音レン】悪ノ召使【中世物語風オリジナル】」のタイトルで発表されると、想定を大きく上回る高い人気を集めることとなった〔。「悪ノ娘」は「悪ノ召使」が公開されるまではニコニコ動画で再生数は3000回ほどであったが〔、「悪ノ召使」とともに2010年までに100万回以上の再生数を記録する人気となった〔。 これらの曲は多くのクリエイターの想像力を刺激し、二次創作の題材としても大きな人気を集めた。元々ストーリーを理解できるようにしつつ、聴き手の想像の余地を残すよう配慮されていたが、作者自身も予想をしなかったような多様な解釈が行われ、映像作品や小説、漫画、舞台など数多くの派生作品がファンの手により発表されている〔〔。 2010年1月には、mothyが監修した舞台『悪ノ娘〜凄艶のジェミニ〜』が上演された。同年8月にPHP研究所よりmothy自身の執筆による「悪ノ娘」ノベルシリーズの刊行を開始し、2012年3月までに全4巻が発売された。また、2010年9月に月刊コミックラッシュで猫山宮緒による漫画『悪ノ召使』の連載が開始されている。 また、電撃G'sコミックでは『悪ノ喜劇化ぷろじぇくと あくむす』のギャグ漫画が連載されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「悪ノ娘」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Story of Evil 」があります。 スポンサード リンク
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