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悪来 : ウィキペディア日本語版
悪来[あくらい]
悪来あくらい、もしくはおらい)は、末の帝辛(紂王)時代の官僚。『史記』にて姓は(えい)、諱は(らい)と伝えられる。悪来はあだ名。
== 人物 ==
父親は、蜚廉(ひれん)と言う。蜚廉は走ることに長け、悪来は剛力で知られ、その能力を認められて殷の紂王に仕えた。その後、紂王によって国政を任せられるが、人を讒言し、傷つけることが巧みであったので、諸侯から嫌われ「悪来」(悪しき来(らい))と呼ばれる。諸侯はますます殷から遠ざかり、殷周革命を促進させた。
武王が殷の紂王を討ったとき、悪来は紂王と一緒に殺された。父である蜚廉の家系は悪来の弟の「季勝」が継いだ。その子孫が春秋戦国時代氏になった。悪来は父蜚廉と同じ墓に葬られた。
その剛力ぶりは伝説となっていた。小説『三国志演義』において曹操典韋を見たときにその剛力ぶりを見て、「これは古の悪来の再来だ」と言い、以後典韋のあだ名になった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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