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悪魔ちゃん命名騒動(あくまちゃんめいめいそうどう)とは、実子に対する命名を不適切であるとして行政が受理を拒否し、マスメディアで話題になった事例である。 == 概要 == 1993年8月11日、東京都昭島市の役所に「悪魔」と命名した男児の出生届が出された〔朝日新聞 1994年01月14日 朝刊 1社 「子に「悪魔」と命名、是か非か 昭島市が変更指導 親は不服申し立て」〕。「悪」も「魔」も常用漢字の範囲であることから受付されたが、市が法務省民事局に本件の受理の可否に付き照会したところ、子供の福祉を害する可能性があるとして、親権の濫用を理由に不受理となった〔読売新聞 1994.01.13 東京朝刊 社会 31頁 「命名「悪魔」ちゃん是か非か 両親と市、家裁で論争/東京・多摩地区」〕。届出者(当時30歳)は、東京家裁八王子支部に不服申し立てを行い市役所と争った結果、家裁は「命名権の乱用で戸籍法違反であるが、手続き論的立場から受理を認める(つまり結果としては親側の勝訴)」との判断を下したが〔朝日新聞 1994年02月01日 夕刊 2社 「市などなお戸惑い今後の対応、国と協議へ 「悪魔ちゃん」命名問題」〕、市側は東京高裁に即時抗告した〔朝日新聞 1994年02月11日 朝刊 2社 「昭島市が東京高裁に即時抗告 「悪魔ちゃん」問題」〕。 その後両親は、男児が「あくま」という音に反応していることを理由に、他の漢字を用いて再度「あくま」の名で届け出ようとしたが、市役所はこれも不受理とした。届出者は類似した音の名前を届け出て、これが受理された〔読売新聞 1994.05.31 東京朝刊 社会 27頁 「「悪魔」改め「 *」ちゃんと命名 父親届け出 昭島市が受理」 ( *部は見出しに男児の実名記載のため脚注者が伏字とした)〕。両親は不服申立を取り下げ、市側もこれに同意したことから、即時抗告審は未決のまま終局となった。本件は、当初届け出ようとした名前の特異性から話題になり、マスメディアにより大きく報道された。また届出者である両親は、マスメディアに出演して正当性をアピールしていた〔読売新聞 1994.02.20 東京朝刊 解説 11頁 「「悪魔ちゃん」から教訓を 命名拒めぬ子供 成長後、柔軟な改名も一手(解説)」〕。この騒動を経て名付けた父親とその乳児は時の人となり、「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」・「進め!電波少年」などに出演した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「悪魔ちゃん命名騒動」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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