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悲しき南回帰線 : ウィキペディア日本語版
悲しき熱帯 (レヴィ・ストロース)[かなしきねったい]
悲しき熱帯』(かなしきねったい、 )は1955年フランスで刊行された文化人類学者クロード・レヴィ=ストロースの著書である。1930年代ブラジルの少数民族を訪ねた旅の記録をまとめた紀行文だが、その文章にちりばめられた思想、特に優れた未開社会の分析と、ヨーロッパ中心主義に対する批判により後に本書はセンセーショナルな評価を受け、文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつとなる。また人文科学にも大きな影響を与えた。終章に「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」という有名な一節がある。
また、優れた記録文学としても受容され、20世紀を代表する文学作品のひとつとしてあげられることも多い。フランスの権威ある文学賞のひとつであるゴンクール賞を選考するアカデミー・ゴンクールは「フィクションでないために『悲しき熱帯』を受賞の対象外とされたのは、非常に残念である」との声明を出している〔クロード・レヴィ=ストロースが100歳の誕生日 (在日フランス大使館)〕。1999年の「ルモンド世紀の100冊」では20位。また同年、テレビ番組で行われたアンケートでは、「フランス人の選ぶ20世紀の名作50」でも20位に選ばれている〔フレデリック・ベグベデ『文学の墓場〜20世紀文学の最終目録〜』(中村佳子訳、角川書店、2003年)〕。
== 構成 ==

*第1部 旅の終り
*第2部 旅の断章
*第3部 新世界
*第4部 土地と人間
*第5部 カデュヴェオ族
*第6部 ボロロ族
*第7部 ナンビクワラ族
*第8部 トゥピ=カワイブ族
*第9部 回帰

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「悲しき熱帯 (レヴィ・ストロース)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tristes Tropiques 」があります。



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