|
『悲しき玩具』(かなしきがんぐ、東雲堂書店、1912年6月20日)は、日本の歌人、石川啄木の個人歌集。本文136頁、あとがき(土岐哀果)3頁。歌数194首、エッセイ2編。 == 概要 == 啄木の没後(1912年4月13日没)に刊行された。歌集名「悲しき玩具」は、歌集を編纂した友人哀果(善麿)が啄木の歌論風エッセイ「歌のいろ/\」(この歌集に収録)の末尾の一文から採ったものである。一般にカナシキガングと訓まれるが、啄木本人の生前の意図ではカナシキオモチャであったという〔岩城之徳(日本近代文学大系23『石川啄木集』角川書店、1969年12月)。〕。1910年11月から1911年8月までの作品が収録されている。歌の表記法の特徴として、三行書き、字下げ、句読点、ダッシュ、感嘆符が挙げられる。しばしば引用される歌に次のようなものがある。 *呼吸すれば、/胸の中にて鳴る音あり。/凩よりもさびしきその音! *眼閉づれど、/心にうかぶ何もなし。/さびしくもまた、眼をあけるかな *新しき明日の来るを信ずといふ/自分の言葉に/嘘はなけれど―― 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「悲しき玩具」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|