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感染特異的タンパク質[かんせんとくいてきたんぱくしつ]
感染特異的タンパク質(Pathogenesis-related protein, PR protein)は、植物が病原体に感染した際に、植物体内で生成されるタンパク質の総称〔Loon LC (1985). "Pathogenesis-related proteins". Plant Molecular Biology 4 (2-3): 111–116. doi:10.1007/BF02418757.〕。PRタンパク質ともいう。 == 概要 == 植物は、病原体の感染などといった刺激を受容すると、その刺激に反応して抵抗性を獲得し、以降同種の刺激に抵抗できるようになる。このことを全身獲得抵抗性というが、PRタンパク質はこの防御機構の働きによって生成される。 PRタンパク質は、バクテリアや病原菌に直接攻撃する作用や、近傍の細胞に感染の情報を伝達して抵抗反応を誘導する働きなどを通して、外部からの刺激に対抗する役割を担っている。 ワインに含まれるタウマチン様タンパク質やキチナーゼなどは、ブドウが生成するPRタンパク質である〔Van Huijsduijnen RAMH, Alblas SW, De Rijk RH, Bol JF (1986). "Induction by Salicylic Acid of Pathogenesis-related Proteins and Resistance to Alfalfa Mosaic Virus Infection in Various Plant Species". Journal of General Virology 67 (10): 2135–2143. doi:10.1099/0022-1317-67-10-2135.〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「感染特異的タンパク質」の詳細全文を読む
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