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慣性閉じ込め方式[かんせいとじこめほうしき] 慣性閉じ込め方式(かんせいとじこめほうしき)は核融合を起こすための方式の一つ。磁場閉じ込め方式とは違い、瞬間的な力で閉じ込めを起こして核融合を起こさせ、これを繰り返すことで核融合を継続する。 == 理論 ==
燃料となる重水素や三重水素などの軽元素を球形の殻に封入して燃料とする。エネルギー・ドライバーによって発生させた高いエネルギーを持つレーザーや荷電粒子ビームなどの粒子線束を燃料に当てることにより、燃料表面部をプラズマ化させ、膨張させる。膨張エネルギーは外側へ広がるがこれをレーザーによって押さえ、反作用によってその内部を爆縮する。これによって中心部の軽元素を核融合させる。 エネルギーを均等に中心部に届けることが効率の良い燃料燃焼の鍵となっているため、燃料の形状はもちろん、多方向からのレーザーをすべて狙い通りに当てるレーザーの正確性も必要となる〔。 なお、慣性閉じ込め方式には分類されるが、上記の方法とは大きく異なると呼ばれる物理現象を利用して強力なX線を発生させ、 (hohlraum : ドイツ語で「空洞」の意。核燃料ペレットを囲む小さな中空の円筒) 中に置かれた燃料ペレットを爆縮する方法が米国のサンディア国立研究所が保有するZマシンにおいて実用化されている〔Pulsed Power at Sandia Laboratories: The First 40 Years - Anne Van Arsdall, SNL 2008 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「慣性閉じ込め方式」の詳細全文を読む
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