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慶栄寺[けいえいじ]
慶栄寺(けいえいじ)は愛知県名古屋市西区にある真宗大谷派の寺院。山号は阿原山。本尊は阿弥陀如来立像。 == 由緒 == 永正元年(1504年)、春日院善正によって美濃国多芸郡に創建されたが〔清須越、pp.112〕、後に尾張国春日井郡の阿原村(現・清須市)に移転した〔。なお、阿原村で創建されたとする説もある〔全国寺院名鑑、pp.164〕〔日本名刹大事典、愛知県 - 7〕。清洲越しの後に名古屋の皆戸町(現・中区丸の内一丁目)に移ったとされるが、移転年度については寺伝の慶安2年(1649年)のほか、慶長15年から18年(1610年 - 1613年)、3世寿玄の時代(1582年 - 1671年)などこれも複数の説がある〔。 元禄13年(1700年)の大火で焼失〔〔。再建されたが享保9年(1724年)5月13日の大火で再び被害を受けたことから、同年12月に圓頓寺筋に面した現在地に移転〔。元文元年(1736年)から寛保元年(1741年)にかけて本堂を再建した〔。 9世義諦は京都・東山から松涛庵を移築するなど複数の堂を建てた〔。10世了義は藩主徳川慶勝との繋がりが深く、嘉永2年(1849年)に鐘楼堂を再建した際には尾張藩の管理する木曾檜を用材とした〔。また、慶勝が作らせた折りたたみ式茶室の「御席屏風」を拝領し、徳川美術館に寄贈された広間席以外は現在も寺宝として所蔵する。
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