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成虫[せいちゅう] 成虫(せいちゅう)とは、昆虫において十分に成長をし、これ以上の成長や変態をおこさない最終形態である。昆虫に類似した他の動物(蜘蛛類や多足類などの節足動物)に対しても使用する場合がある。より生物一般の用語としては、成体という。 == 一般的特徴 == 一般に認識されている昆虫の形態は、この成虫のものである。昆虫の分類は、基本的には成虫で行われる。昆虫の場合は、成虫になれば脱皮しない。 昆虫の幼虫をその種の未完成の姿と見なすならば、成虫は、その種の現段階での最終の姿である。幼虫は成長の過程で太古の昔から現在までの発達段階を個体として短期に行っているといえる。他の脊椎動物などが胎内や卵の中で行うことに似ている。あまりにも繁殖に特化した存在である場合もある。たとえば成虫になると餌を採らないもの(ホタル・カイコ・カゲロウなど)、あるいは成虫の時期が極めて短いもの(セミ・カゲロウ・ネジレバネなど)などがある。 成虫は翅を持って飛ぶものである。したがって、基本的には陸生である。昆虫には、幼虫が水生昆虫として水中で生活し、成虫が陸で暮らすものが結構たくさんある(カゲロウ・カワゲラ・トビケラなど)が、逆のものはない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「成虫」の詳細全文を読む
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