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成道寺 (熊本市)[じょうどうじ]
成道寺(じょうどうじ) (熊本市)は、熊本県熊本市西区花園、柿原にある臨済宗南禅寺派の寺院である。 ==概略== 臨済宗南禅寺派に属する寺で、肥後国、菊池正観寺のかん中元志(かんちゅうげんし)和尚〔かんは寧の字と間違われたこともあるが、似ているが異なる漢字である。平成肥後国誌 上〕、によって開かれた修禅道場である。肥後の菊池氏19代菊池持朝が応永33年(1426年)寺領を寄進した。創建の日が釈尊成道の日(12月8日)であったので成道寺という〔平成肥後国誌 上〕。成道寺には和尚の高さ33cmの室町期の木彫りも保存されている。自然山水の庭園は優れており、泉石の閑寂さで有名である。菊池氏の衰退とともに寺も荒廃したが、加藤清正が復興、寺領10石を寄進した。熊本藩の細川氏も10石を寄進、熊本藩家老沢村家の菩提寺となり、毎年米30石を寄進した。国民休暇村・小萩園の下にあたるここは、熊本市内より5度も気温が低く、夏は絶好の避暑地である。3000坪の境内には、夏はソーメン流し、マス釣りが楽しめ、秋は百余本モミジが見事である。夏目漱石は、「若葉しててのひらほどの山の寺」と詠んだ〔平成肥後国誌 上〕。
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