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戦列艦 : ウィキペディア日本語版
戦列艦[せんれつかん]

戦列艦(せんれつかん、ship of the line)は17世紀から19世紀にかけてのヨーロッパ諸国で使用された軍艦の一種。単縦陣戦列 (line of battle)を作って砲撃戦を行うことを主目的としていたのでこの名がある。
== 概要 ==

戦列艦の定義は運用組織や時代によって変化するが、概ね木造で非装甲大砲を50門以上搭載した3本マスト帆船のことであった。時代の経過とともに次第に大型化し、搭載門数が増えていったが戦列艦の基本的な配置は1850年ごろまで変化しなかった。その後蒸気推進の戦列艦が登場するが、10年程度で本格的な装甲艦が登場し、戦列艦に替わって海戦の主役になった。
上記のように戦列艦は多数の砲を搭載していたが、その数は50門から約140門まで大きな幅があり、規模も多種多様であった。そのため戦列艦は大きさによって何種類かに分類することができ、砲門数を用いて「120門艦」のように呼ぶ。例えば、歴史的に最も多用された戦列艦は74門艦であった。しかし、門数が同じであっても時代や運用国によって設計が大きく異なる。一般的傾向として多数の艦艇を本国から離れた海域で運用するイギリス海軍では艦の大きさを切り詰め、数的に劣っている大陸国は大型の艦を好む傾向があった。またオランダ海軍は浅海が主戦場となるため、比較的小型の艦を使わざるをえなかった。
門数の他の分類としては砲列甲板の数や、イギリス海軍による等級がある。戦列艦は通常2層か3層の砲列を備えていたが、2層艦と3層艦の性質は大きく異なる。概ね80門前後が両者の境界線であった。また等級制度は門数によって戦列艦やより小型のフリゲートを6等級に分類する制度だが、後に4等艦がほとんど使用されなくなるなど実際的な分類とはいえなかった。
なお18世紀中盤に戦列艦の下限は60門だと考えられるようになり、以後50門艦は通常フリゲートに分類されたが、それ以後も戦列艦として扱われることがある。またイギリス海軍では1880年代ごろまでに建造された黎明期の戦艦も戦列艦に分類している。また、ロシア帝国海軍など国によっては弩級戦艦登場以降の主力艦も戦列艦と呼称した,中国では戦列艦は日本語の戦艦に相当する。本稿ではこれらの艦と用法については詳述しない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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