|
戦時共産主義(せんじきょうさんしゅぎ、)とは、ロシア内戦時のソビエト・ロシアにおける政治・経済体制を指す。ソビエトの正史によると、「内戦によりあらゆる正常な経済機構、経済関係が崩壊した状況下で、都市部と赤軍に武器と食糧の供給を続けるためにボリシェヴィキが採用した政策」である。名称はパウル・レンシュの「戦時社会主義」にあやかったものとされる。 戦時共産主義は1918年6月、最高国民経済会議(Supreme Soviet of the National Economy)によって実施に移され、1921年3月21日、ネップ(新経済政策)の開始により終了した。 == 戦時共産主義の各政策 == #あらゆる企業の国営化、徹底した中央統制の導入 #外国貿易の国家独占 #労働者の規律維持、ストライキには場合により銃殺刑で対処 #「非労働者階級」に労働義務を賦課 #穀物割当徴発制度(Prodrazvyorstka) - 農民から必要最小量を除く余剰農産物を徴発し、中央より他階級に分配 #中央統制による食料、日用品の配給制 #私企業の非合法化 #鉄道を軍に準じるレベルで統制 これらの政策はすべて内戦時に実施されたため、文書上にみられるよりもはるかに多くの混乱を招き、連携を欠くものであった。ロシアの大部分はボリシェヴィキの支配下になく、ボリシェヴィキ政府を支持する地域にあってさえも、連絡調整の悪さから、モスクワからの指示や協力が得られないまま各地方が独断で状況に対処せざるを得ない状態が続いた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「戦時共産主義」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|