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手当て療法(てあてりょうほう)、手当ては世界各地で見られる療法で、手のひらや指先を患部などに当てたりかざしたりするだけで身体の不調を治そうとする方法。触手療法(しょくしゅりょうほう)、手のひら療法(てのひらりょうほう)、手かざし、ハンド・ヒーリング、ヒーリング・タッチとも呼ばれる。宗教的行為として行われることもあれば、補完医療、難病や終末医療における癒しとして行われることもある。 国や地方、創始者により各種の方法があり、直接に患部に手のひらや指を触れて行なう方法(接触型、手当て)と、身体から少し離して手のひらや指先を当てる方法(非接触型、手かざし)がある〔野口 『整体の自然法』 25ページ「触手療法は手を触れて愉気することだけだが、愉気が主で手を触れることは必ずしも必要ではない。」〕。患者と施術者に物理的接触が伴う・伴わないという大きな相違点があり、実際に行われることは別であるが、混同されることもままある。 == 概要 == 元々宗教と関係が深く、(信仰療法)や呪術的治療の一種であり、古くからおこなわれていた。新約聖書は、信仰があれば手当てによる癒しが可能であるとしている〔マルコ伝福音書16:17-18 「信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます。」〕。中世には王が手を当てることによって病気が治るという言い伝えがあり、シェイクスピアの『マクベス』 第4幕第3場に描写がある。 近年では、なるべく宗教的要素を除き、気や陰陽といった伝統的世界観、生命エネルギーや波動 (オカルト)といった疑似科学的理論を基礎とした手当て・手かざしが、補完医療、民間療法として行われることがある。体の正の電化・負の電荷が健康に影響するとするエネルギー療法の一種・極性療法(ポラリティセラピー)〔Randolf Stone (1999). Dr. Randolph Stone's Polarity Therapy.〕 や、アメリカ神智学協会会長を務めた心霊治療家(ヒーラー)のドラ・クンツと、ニューヨーク大学看護学部教授のドロレス・クリーガーが提唱したセラピューティック・タッチ〔クリーガー 『セラピューティック・タッチ』〕 、イギリスのスピリチュアル・ヒーリング、レイキ(レイキ・ヒーリング)がアメリカ合衆国を中心に注目され、一部の国で医療の一環として行われている。レイキは臼井甕男(1865-1926)を始祖とするは日本の「臼井式霊気療法」が独自に発展を遂げたものである。 日本では昭和初期に、臼井式から別れた江口俊博の「手のひら療治」 (江口式) 〔三橋 『手のひらが病気を治す』〕、田中守平(1884-1929)の「太霊道」〔田中 『太霊道及霊子術講授録』〕 などが爆発的なブームになったことがある。西勝造が始めた「西式健康法」 に属する西式触手療法や、野口晴哉(1911-1976)が創始した「野口整体」の愉気法〔野口 『整体の自然法』〕 も手のひら療法の一種である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「手当て療法」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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