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打放し : ウィキペディア日本語版
打放しコンクリート[うちはなしこんくりーと]

打放しコンクリート(うちはなしコンクリート、うちっぱなしコンクリート)は、建築物の仕上げの一種である。現場打ちコンクリートの上に塗装タイル石張りなどの仕上げ工程を省き、型枠を外した直後のむき出しのままの状態のコンクリートをもって仕上げとする手法。「打放コンクリート」・「打ち放しコンクリート」とも表記される。単純に「打放し(「打放」・「打ち放し」)」とも呼ばれる。
== 概要 ==
建築造形的にはコンクリート構造独特の力強さ・清潔感・素材感などの美学表現に優れ、特に作家性の強い設計者はこれを好む傾向にある。またコンクリート打放しは、基本的に型枠を取り外した後の仕上げ工程を欠くため、型枠の形成の段階でその巧拙がおおよそ決まってしまう〔藤森照信2008、212頁。〕。
打放しコンクリートは、「仕上げ」という保護材を持たないため、風雨に対する抵抗力が弱く、また施工段階においても細心の管理上の注意が必要とされるため、発注者・施工者からは敬遠される傾向がある。
そのままでは水の浸透による劣化や黒カビなどによる汚染が心配されるため、近年では「撥水剤」と呼ばれる耐水性を上げる液体を塗布する事が普通である。
素木(しらき)の素材感を好んで来た木造建築の伝統と、型枠を作る大工仕事の技術的な高さによる仕上げの精度によって、日本では「お家芸」と呼ばれる程の独自の発達をみている〔藤森照信2008、200頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「打放しコンクリート」の詳細全文を読む



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