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打瀬網漁 : ウィキペディア日本語版
打瀬網漁[うたせあみりょう]

打瀬網漁(うたせあみりょう)とは漁船に2~3枚のを船体に平行して張り、風の力で袋網を引いて魚介類を漁獲する漁法のことである。主にクルマエビカレイスズキなどの低着魚を漁獲する際に用いる。
== 概要 ==
袋網地曳網の一種)を船首と船尾から張り出した3~4メートルの棒の先端から6~70メートルの引き網を海底に伸ばし、その末端に袋網を取り付け、風の力で船が進みながら曳航する仕掛けとなっている。帆は風の強弱によって展開を調節するようになっていて、風のない時は操業できない。
この漁法は東京湾内で広く使用され、1955年昭和30年)後半まで内湾の平場で操業した花形だったが、船舶の輻輳、環境の変化、非能率的だったことから姿を消した。これに代わる形で、小型底曳網を動力付き漁船で引く形が操業に用いられている。
一方、北海道の野付湾では現在でもホッカイエビの漁法として使用されている。これはエビの生育に不可欠なアマモの繁殖場を傷つけないためにおこなわれているものである〔えび打瀬網漁(野付半島・野付湾) - 北海道農政事務所〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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