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托鉢僧と七つの頭を持つ竜 : ウィキペディア日本語版 | 托鉢僧と七つの頭を持つ竜[たくはつそうと ななつのあたまをもつりゅう]
托鉢僧と七つの頭を持つ竜(たくはつそうとななつのあたまをもつりゅう)は、ペルシア地域に伝わる伝承の一つである。 == 伝承 == ある貧しい老人が托鉢僧と一緒に広場にいたとき、七つの頭を持つ竜が嫁探しにやってきた。その老人は娘だけが財産だと考えており、街を守るために龍に娘を嫁がせた。龍は背中に娘を乗せ、遠くへ飛んで行ってしまった。その後、老人は娘が恋しくなり、年々身体が衰えていった。広場に来るたびにやつれていく老人を見るに耐えかねた托鉢僧は、「そこで見た物は誰にも言わない」という約束をした上で、娘のいる場所を教えた。老人はさっそく、教えられた洞窟を訪ねた。その洞窟の中は立派な宮殿の造りになっており、娘は立派な暮らしをしていた。竜もまた、本来の姿は美しい若者で、天国と地獄の番人であった。老人は1ヵ月ほど滞在し、その間に婿とともに天国と地獄を訪問した。地獄から帰った後、小指の先が焦げているのを見た老人は、2リヤルを友人から借りていたことを思い出した。老人はお金を返すべく帰郷を決めた。婿も娘も強く引き留めたが、老人は二人に礼を言って洞窟を出たという〔竹原 (1998a)、115-117頁。〕。
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