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振気流[しんきりゅう] 振気流(しんきりゅう)とは、隈元実道が編み出した武術の流派。隈元振気流、あるいは隈本流とも呼ばれる〔小佐野(2003):118-119ページ〕 。剣術と柔術からなる。 == 概要 == 流祖である隈元実道は嘉永3年(1850年)12月に薩摩藩の草牟田に生まれ、剣術は父より直心影流を、明治に入ってから山岡鉄舟より一刀正伝無刀流を学んだ〔。柔術は荒木流、起倒流、関口流など多くの流派を学んだ。 日本陸軍の憲兵将校となった隈本は台湾出兵、西南戦争に従軍し、抜刀隊を率いて活躍した。この経験より、片手で扱うサーベル形式であった当時の軍刀で、両手で刀を扱う日本剣術の技法を使うことを想定した「短柄剣術」を提唱した。柔術は「練体柔術」とした〔。 隈元は東京の赤坂丹後町に道場を開いたが、1892年(明治25年)5月8日に皇太子(後の大正天皇)が道場に来訪したことを契機として、道場の名を「振気館」と改め、自らの武術を「振気流」と称したとされる〔。明治33年(1900年)には在住していた天津で「人入堂」という道場を開き、武術を教える傍ら中国の各種武術を研究した。その後、振気流は陸軍における剣術の主流となった〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「振気流」の詳細全文を読む
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