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挿し木(さしき)は、植物の人為的繁殖方法の1つ。クローン技術の元祖とも言える。 == 概要 == 母株の茎の一部を切り取り(これを挿し穂という)、挿し床に挿し、芽と不定根の形成を期待することで個体数を増やす園芸ないし農業技術である。これは、種子を形成しないか種子繁殖が経済的、栽培技術的理由などにより適さない植物を繁殖させるための方法のひとつとして用いられる。挿し穂に利用する部位により幾つもの種類に分けられる。また、草本植物の場合は挿し芽と呼ぶこともある。 園芸植物や食用作物として栽培される植物の多くは、その有用な形質は種子繁殖によっては伝えがたいため、栄養繁殖によってクローンを作成することが望ましい。また種子からの繁殖では鑑賞や実用に適する大きさにまで育つのにより長い時間を必要とするものも多い。そうした時に、挿し木の技法は栄養繁殖の手段として有用性が高い。 挿し穂には、普通、葉が1枚以上ついていないといけない。これは、葉の基部から芽が出ることが多いからである。ただし枝についた葉は半分くらいで切り取っておく。これは、指し穂には当初は根がないので水分の吸収が悪いことから、蒸散を抑えてやる必要があるためである。 枝からの芽の伸長は体細胞分裂で生じるものだから、遺伝的な多様性は生じず、親木と同じ性質のものが生じる。ただし、斑入りなど体細胞のキメラに基づく形質は変化することもある。たとえばチトセランの覆輪園芸種は、葉差しでよく増えるが、出てきたものは必ず斑がなくなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「挿し木」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cutting (plant) 」があります。 スポンサード リンク
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