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挿弾子
挿弾子()あるいはクリップは、銃火器に複数個の弾薬を装填する際に用いる器具である。挿弾子を用いると、手で1発ずつ装填するよりも非常に素早く再装填が行える。形状や用途によって数種類に分類され、いずれも使い捨てを前提とした安価なプレス加工で成形されている。だが、実際には頻繁に再使用されているという。 小銃や拳銃のほか、ボフォース 40mm機関砲のような火砲でも装填のために類似した器具を使うことがある。 == 概要 == 日本の防衛省では、clipまたはcartridge clipの訳語として挿弾子またはクリップを当て、「弾倉への装弾を容易にするために用いる弾薬の保持具。一般に数発の弾薬を保持する。」と定義している。 第二次世界大戦頃まで、世界各国の軍隊では固定式弾倉を備えるボルトアクション式小銃を主力小銃として配備しており、これに弾薬を装填する手段として挿弾子も広く用いられた。 しかし、挿弾子は弾薬をほぼ露出した状態で固定することから、装填の際に塵埃や水などが付着して銃内部に侵入する原因となり、特に機構が複雑な自動火器の場合はメカトラブルを引き起こしやすい欠点がある(自動火器の弾薬には潤滑用グリースが塗布されることも少なくないため問題はさらに顕著である)。そのため、現代の自動小銃では重量容積の増大を甘受してでも弾倉自体を交換する方式に改められている。しかし、自動小銃の弾倉に弾薬を装填する際には、依然として挿弾子が使用されることもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「挿弾子」の詳細全文を読む
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