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探索コスト : ウィキペディア日本語版
探索コスト[たんさくこすと]
探索コスト(たんさくコスト)は取引コストスイッチング・コストの一種で、情報収集や代案探索にかかる費用を意味する。
完全合理的な消費者であれば、効用を最大化するために、限界費用が限界便益を上回るまで、より良い商品やサービスを求めて探索を続ける。しかしそのためには、多くの代案を考え、それを評価するために必要な情報を収集し、その代案の成果を計算し、他の代案と比較することが必要となる。この作業にかかる探索コストは時として膨大になり、それを差し引いた後の効用は最大化されなくなる可能性がある。
探索コストを考慮するときの効用の最大化を追求する理論は最適探索()の理論、または()の理論と呼ばれ、労働市場における求職活動の分析などに応用されている〔。''()の理論と呼ばれ、労働市場における求職活動の分析などに応用されている〔。
== 分類 ==
探索コストは、外部コストと内部コストに分類される〔Gerald E. Smith, Meera P. Venkatraman , Ruby Roy Dholakia, Diagnosing the search cost effect: Waiting time and the moderating impact of prior category knowledge, ''Journal of Economic Psychology'' 20 (1999) 285 – 314〕。
; 外部コスト: 情報を得たりする金銭的コストや探索の機会費用を含む。外部コストは消費者にはどうすることもできない。消費者ができることはコストを払うかどうかを選択するだけである。
; 内部コスト: 探索を行ったり、入ってくる情報を整理したり、消費者が知っている情報をまとめたりする精神的な労力のことである。内部コストは消費者の探索能力によって決定し、知識や教育や訓練に先立ち知能によって決定する。これらの内部コストは、限定合理性の研究を背景に持つ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「探索コスト」の詳細全文を読む



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