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移乗攻撃[いじょうこうげき]
移乗攻撃(いじょうこうげき)とは、自軍の艦船から敵の艦船に対し、戦闘員を乗り移らせて攻撃する海戦術である。切り込み(きりこみ)やアボルダージュ()とも呼び、特に敵艦に接舷して直接に乗り移る方式を指して接舷攻撃(せつげんこうげき)とも呼ぶ。 == 目的 ==
移乗攻撃は、海戦において敵艦船を拿捕する攻撃手段として用いられてきた。砲撃や体当たり攻撃など他の攻撃方法では、敵艦船の船体を傷つけて沈没させることが基本的な目標となる。これに対し移乗攻撃では、敵艦船を操縦している人員を殺傷して操縦の自由を奪い、あるいは送りこんだ自軍の要員によって敵艦船を操縦して、敵艦船を自軍の管理下にすることが基本的な目標となる。拿捕した後に鹵獲船として持ち帰るか、放火や船底の爆破などにより自沈させ、最終的な処理を行う。 海賊による襲撃活動においては、撃沈ではなく略奪が目的であることから、移乗攻撃が主要な攻撃手段となる。私掠船や、仮装巡洋艦などの水上通商破壊艦による通商破壊でも、戦利品の獲得や弾薬の節約などのため、しばしば戦闘員の移乗による標的商船の制圧が実施される。 また、海上での警察活動の一環として臨検などを行う目的で、相手方の船に武装した人員を強制的に乗り込ませることがある。船内に拘束された人質の救出活動としても、武装要員の強行移乗が行われる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「移乗攻撃」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Naval boarding 」があります。
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