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揺らぎの定理 : ウィキペディア日本語版
ゆらぎの定理[ゆらぎのていり]
ゆらぎの定理(ゆらぎのていり、, FT)とは、ある過程の実現確率と、その逆過程の実現確率との間に、対称性が存在することを示した定理である。
ゆらぎの定理は、平衡近傍に適応すると相反定理揺動散逸定理線形応答理論を、等温系で適応するとJarzynski等式を導くことが出来る。ゆらぎの定理は、線形応答の関係を、非線形な領域にまで拡張したものとも見ることができる。それまで有意味な関係式があると思われてこなかったような領域において発見された関係式であり、そのため発見された90年代以降、ゆらぎの定理に関係した研究は活発に行われている。
==内容==
ある操作(例えばピストンを引いて始状態から終状態に変化させる)におけるエントロピー生成率を\sigma(t)、その逆操作(終状態からピストンを押して始状態にする)におけるエントロピー生成率を\sigma ^(t)とする。また、エントロピー生成の時間平均を\bar(t)\equiv(1/t)\int_^\sigma (s)dsと書くことにする。\sigma(t)(A, A+dA)の範囲に見出す確率をP(\bar(t)=A)とし、\sigma ^(t)(-A, -A-dA)の範囲に見出す確率をP(\bar^(t)=-A)とする。
このとき、ゆらぎの定理は以下で表される。
:\frac=e^

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ゆらぎの定理」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fluctuation theorem 」があります。



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