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摂政王太子 : ウィキペディア日本語版
摂政皇太子[せっしょうこうたいし]

摂政皇太子()は、君主が幼かったり、病気によって無能力状態に陥っていたり、あるいは、亡命したり長い航海などで遠隔地にいて不在となる場合に、君主に代わって摂政として君主国を統治する王子。この表現は普通名詞であり、誰であれ、摂政の役割を果たす王子を指すことができるが、実際には、摂政を務めた王子たちのうち、少数の者だけが、それぞれの歴史的状況において、この名で言及されてきた。
なお、ここで「皇太子」は、皇帝天皇に限らず君主の継承順位首位者を指しているが、「皇太子」を狭義にのみ用い、王位継承については「王太子」といった表現を用いる場合は、摂政王太子という表現を用いることもある。
== イギリスにおける摂政王太子 ==
英語圏で「摂政王太子 ()」といえば、一般的にはイギリス国王ジョージ4世のことである。父王ジョージ3世が精神異常をきたして無能力状態に陥ったため、プリンス・オブ・ウェールズであったジョージが摂政となった。ロンドンにあるリージェンツ・パークリージェント・ストリートは、この後のジョージ4世にちなんで名付けられたものである。
ジョージ4世が、即位に先立ち摂政王太子として統治した時代は、「イギリスの摂政時代 (British Regency)」、あるいは単に「摂政時代 (Regency)」と呼ばれる。
摂政王太子の称号は、1811年2月5日にジョージに与えられた。当初の間は摂政の権限には一定の制約があったものの、摂政王太子は国王のあらゆる権能を執行することができた。1788年に父王ジョージ3世が最初の狂気の発作に見舞われた「摂政危機 (Regency Crisis)」(このときはジョージ3世がいったん回復したため摂政を置くには至らなかった)と同様の状態が、やがて再発した。ウェールズ公ジョージは、父王崩御の1820年まで摂政を務めた後、即位してジョージ4世となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「摂政皇太子」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Prince regent 」があります。



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