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摧邪輪[ざいじゃりん]
摧邪輪(ざいじゃりん)とは、鎌倉時代初期の建暦2年(1212年)、華厳宗中興の祖といわれる明恵上人高弁が法然が撰述した『選択本願念仏集』に対し、それを邪見であるとして反駁するために著述した仏教書〔柏木(2004)〕。全3巻。書名は「邪輪(よこしまな法説)を摧(くだ)く」の意。原文は漢文。 == 筆者について ==
華厳宗中興の祖といわれる高弁(1173年-1232年)は、紀伊国で平重国の子として生まれ、「明恵上人」の名で知られる〔松尾(1995)pp.19-47〕。文治4年(1188年)、上覚を師として出家し、東大寺戒壇で受戒した高弁は、建永元年(1206年)、後鳥羽上皇の院宣により京都北郊の栂尾に高山寺をひらいた〔〔高弁は、東大寺尊勝院で華厳教学を学んだが、21歳のときに国家的法会への参加要請を拒み、東大寺を出て遁世している。〕。かれは、仏陀の説いた戒律を重んじることこそ、その精神を受けつぐものであると主張し、生涯にわたり戒律の護持と普及を身をもって実践した遁世僧である〔網野(1997)p.139〕。
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