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『撃てない警官』(うてないけいかん)は、安東能明による推理小説。 柴崎令司を主人公とした警察小説。一話完結型の連作短編集となっており、『撃てない警官』には7編が収められている。作品はシリーズ化されており、撃てない警官シリーズの第1作目。 2010年、この本に収められた「随監」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した。 WOWOW連続ドラマW『撃てない警官』としてテレビドラマ化され、2016年1月より放映された。 == あらすじ == 柴崎令司は警視庁でエリート街道を進むキャリア組。30代という若さで警部。警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を虎視眈々と狙っていた。 ある日、課長の中田から柴崎のもとに、部下の木戸和彦を射撃訓練に参加させる旨の指示が入り、木戸を訓練に向かわせた。しかし鬱病を患っていた木戸は、射撃訓練の直後にトイレで拳銃自殺してしまった。 上司からの指示によって柴崎は許可を出した筈だったが、その証拠は何者かに消し去られていた。柴崎は一人で責任を背負わされ、綾瀬署に左遷されることとなってしまった。 柴崎は身の潔白を証明するために独自で調査を進めるが、そこで施設課の石岡と出会う。綾瀬署赴任の直前、ついに事件の真実に気付いた柴崎だが、自分にも非が無いわけではないために左遷の決定は覆らないと臍を噛む。しかし柴崎はいつか本庁に復帰することを心に誓い、石岡にその協力を約束させる。 綾瀬署に赴任すると柴崎は警務課課長代理に任じられた。本庁復帰のための裏工作に執念を燃やす一方、柴崎は綾瀬署内でさまざまなトラブルに巻き込まれていく。柴崎は上司である助川副署長と共に、トラブル解決のために奔走しはじめる。 時には事件をもみ消し、時には告発し、時には事を収める。警察管理職の悲喜交交のエピソード集。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「撃てない警官」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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