|
操重車(そうじゅうしゃ)は、クレーンを搭載した鉄道車両である。事業用車の一種で、日本国有鉄道(国鉄)における車両表記は頭文字をとった「ソ」であった。 == 概要 == 主な用途は3つある。 * 貨物操車場などにおいて貨物を取り扱う。 * 保線作業や建設工事に用いる。 * 事故発生時の復旧作業。 設計は想定する仕事によって若干異なるが、頑丈な台枠を持つ車体にクレーンを備えた回転部分を載せている基本構造は共通している。車体にはジブを乗せ、クレーンを動かすための装置が備えられている。大型のクレーンでは、オペレータ用の操縦席も備えられている。車両には連結器が付いていて、機関車による移動が可能になっているが、多くの車両は制限つきながらも自走可能で、工事現場などで多少の移動ができる。 車体から外にはみ出す長さのジブ(ブーム)を備えている操重車では、控車を連結してジブが他の車両に当たらないようにすると共に、列車に連結できるようにしている。操重車用の控車は通常長物車が用いられ、輸送中のジブを固定する手段を備えると共に、特殊な装備品や補給品を搭載するスペースがある。 近年、道路網の整備などにより事故・工事現場への移動式クレーンの搬入が容易になったことから使用の機会が減少し、日本では現在現役で使用されている車両はない。ただし、東日本旅客鉄道(JR東日本)では「スーパービートル」と称する鉄道クレーンを鉄道車両としてではなく保線用の機械の扱いで所有しており、保線作業などに用いている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「操重車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|