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シナ・チベット語族(シナ・チベットごぞく)は、言語の言語学上の分類単位の一種で、主に中国、台湾、東南アジアなどアジアの民族によって話される250余の諸言語のことである。 代表的な言語として、中国語、ビルマ語、チベット語がある。シナ・チベット諸語〔『講座 言語 第6巻 世界の言語』北村甫編、橋本萬太郎ら共著(大修館書店)〕〔『世界の言語と国のハンドブック』下宮忠雄(大学書林)〕、支那・蔵語族、漢蔵語系、漢・チベット語系、中国・チベット語系ともいう。 == 概要 == シナ・チベット語族に属する言語は、多くが声調言語、孤立語である。ただし、これは言語系統上と言うより地域特性であるとも言われている。 7世紀のチベット語の発音を反映していると考えられるチベット文字の綴りは、この時代のチベット語に子音クラスターがあり、一方でトーン型の声調は有していなかったことを示している。また、詩の押韻や漢字の音符から研究が進んでいる中国語の上古音も、古代中国語における子音クラスターの存在やトーン型声調の不在を示唆している。 ミャオ・ヤオ語族やタイ・カダイ語族は、声調言語であり孤立語であること、現在シナ・チベット語族とされている言語と共通する語彙が多く見られることから、かつてはシナ・チベット語族に含まれると考えられていた。しかし、研究の進展によって語彙の共通性は主に借用によるものであることが明らかになり、借用語を除いた語彙の共通性が乏しいことから、現在では別の語族と考えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シナ・チベット語族」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sino-Tibetan languages 」があります。 スポンサード リンク
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