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放散虫[ほうさんちゅう]
放散虫(ほうさんちゅう、Radiolaria; ラテン語 ''radiolus'', ''radius'' '放射状の棒'の縮小辞)とは、原生生物の一群である。主として海のプランクトンとして出現する単細胞生物で、珪酸質などからなる骨格を持ち、そのため微化石としても発見される。エルンスト・ヘッケルが研究したことでもよく知られている。 == 形態 == 外形はさまざまであるが、球状あるいは円錐型など回転体的な形をしている。中心から放射状に突出する骨針や、外側を覆う殻などの形で、珪酸質もしくは硫酸ストロンチウムからなる骨格を持つ。 細胞質は中心嚢と呼ばれる膜のような構造によって内外の二つの部分に分かれる。内質には核などのオルガネラがあり、外質は泡状の液胞と油滴が満ちていて浮力を与えている。 微小管の束が通った非常に細く針状の仮足(軸足)を外に突き出し、その表面で微生物などを捕らえる。一方で褐虫藻などの共生藻類を含むものがあり、細胞にエネルギーを供給していると考えられている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「放散虫」の詳細全文を読む
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