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故郷の空(こきょうのそら)は、スコットランド民謡のメロディに大和田建樹(鉄道唱歌などで有名)の詞を乗せた唱歌である。 1888年(明治21年)に、大和田建樹と奥好義の編による唱歌集『明治唱歌 第一集』中の1篇として発表された。 原曲は、ロバート・バーンズの詩を1790年代に曲に乗せたとして知られている。しかし曲自体は伝統的なスコットランドの曲であり、で最初に使われ〔Comin' Thro' the Rye - Scottish Traditional | Details, Parts / Movements and Recordings | AllMusic - allmusic(2014-08-31閲覧)〕、他にも多くの英語詞がある。 「故郷の空」の詞もバーンズの原曲とは大きく異なり、また他にも、いくつかの内容の異なる日本語詞がある。 == 曲 == === 原曲 === 原曲は英語圏では、茶目っ気と戯れに満ちた楽しい曲であると評されている〔。 メロディは(「蛍の光」の原曲)に似ており、はこの曲のバリエーションの1つに由来するとされる〔。 大きく分けて、メロディやリズムが少し違う2つのバリエーションがある。最初期の楽譜でありバーンズ共編の''(1796)では、それらを「」「」(以後、「」「」と記す)としている〔The Scots Musical Museum(Folk Songs, Scottish) - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー:パブリックドメインの無料楽譜 Vol.5 pp.430–431(底本: 1853、底本の底本:1796)(2014-09-03閲覧)〕。それぞれの詞にはバーンズの詩の別の箇所が使われており、本来は2曲1組だったと思われるが、それぞれ単独で歌われるようになった。 メロディは、「」と「故郷の空」はほぼ同じである。一方「」は、4音目がオクターブ低い(6度上がる代わりに3度下がる)、第2句(ここでは約13音節を1句とする)が第1句の繰り返し、第3句前半が大きく違うなどの相違がある。またいずれも、「故郷の空」にはない装飾音や短い音符がいくらかある。 リズムはいずれも、「短長」のが多用され、4音単位では「長短短長」「短長長短」「短長短長」「長短長短」と変化に富む。それに対し「故郷の空」は全て「長短長短」である。ただし、「故郷の空」とほぼ同時代、19世紀後半の楽譜では、「」のリズムの一部が異なり(冒頭が「短長長短」から「長短短長」など)、若干「故郷の空」に近くなっており〔(底本:1851)(2014-08-31閲覧)〕〔Comin' thro' the rye, Scotch ballad | Library of Congress (底本:ca.1864)(2014-08-31閲覧)〕、現在はこちらのほうが一般的である〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「故郷の空」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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