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救命救急センター(きゅうめいきゅうきゅうセンター)とは、救急指定病院のうち急性心筋梗塞、脳卒中、心肺停止、多発外傷、重傷頭部外傷など、二次救急で対応できない複数診療科領域の重篤な患者に対し高度な医療技術を提供する三次救急医療機関である。人口100万人あたり最低一か所、それ以下の県では各県一か所設置されている。2014年2月1日現在、全国266か所。 ==概要== 救命救急センターは、厚生労働大臣が定めるものであり、厚生労働省が認可し、都道府県が運営、もしくは医療機関の開設者に要請をして設置するものであり、心筋梗塞や脳卒中、頭部損傷等、重篤な患者に対する救急医療を行うことが目的とされている。このため、常時高度な救命医療に対応できる医師や看護師等の医療従事者を確保しておくことや集中治療室(ICU)を整備していることなどが必要とされている。 救命救急センターの要件 *重篤な救急患者を常に必ず受け入れる体制をとること。 *ICU・CCUなど備え、常時重篤な患者に対して高度な医療が可能なこと。 *医師、看護師、救急救命士など医療従事者に必要な研修を行う体制を有すること。 さらに救命救急センターのうち、特に高度な診療機能を有し、広範囲熱傷や四肢切断、急性中毒等の特殊疾病患者を受け入れる施設は高度救命救急センターに指定される。また、小児科救急患者を受け入れる施設のうち、小児専用の集中治療室(PICU)を6床以上を有し、重篤な小児救急患者に対して24時間診療が可能な機能を有するものは小児救命救急センターに指定される。 従来、救命救急センターはおおむね30床の専用病床が必要であったが、平成15年度より病床数が10床程度の施設や小規模で既存のセンターを補完する施設も認定が可能となり、これらの施設は新型救命救急センターまたは地域救命救急センターと呼ばれている。 なお、救命救急センター設置のきっかけとなったのが1967年(昭和42年)8月に大阪大学医学部附属病院が設置した「特殊救急部」であるとされている。特殊救急部は救急医療を行う診療部門ではあったが、外傷外科とも呼ばれ、胸腹部外傷や広範囲熱傷といった重症の外科系救急医療を手術・入院も含めた診療を自部門で完結して実施していた。この特殊救急部も2000年に救命救急センターに改組されて、翌年には高度救命救急センターの認可を受けている。なお、日本で初めて救命救急センターの認可を受けたのは1977年1月に認可の日本医科大学付属病院である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「救命救急センター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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