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TOSS(トス:Teacher's Organization of Skill Sharing(教育技術法則化運動)の略)とは、向山洋一を代表とする、教師の教育技術についての方法(=指導法)を提唱する集団、及びその活動である。以前は、「教育技術の法則化運動」「法則化」であったが、立ち上げの際に1999年をもって、「教育技術の法則化運動」の解散を決めていた。 そのため、2000年からは、今までの『教育技術体系』(本)を制作するねらいから、インターネットランドを制作するねらいに変更し、新たにTOSSという組織として誕生した。 == 教育技術法則化運動 == 向山洋一は「よい教育技術があっても、個人の秘密にされたり、師範大学などがなく直接教師が教えられる場面がないため、教師の間にその技術が広まらない」という問題意識を持っていた。 このため、まず、著書『跳び箱は誰でも跳ばせられる』において、「教え方さえ的確ならばどの児童にも跳び箱を3分で跳ばせることができる」とする方法を著した。そのことにより、「なぜこんな簡単な技術が教師の世界の常識にならなかったのか?」という問題を提起した。 多くの教師によりその方法が実際に試され、運動が苦手で跳び箱が全く跳べなかった児童でも、この方法論によって短期間に跳び箱が跳べるようになった事例が多くあったことから、急速に広まった。 その後、向山は、さまざまな教科のさまざまなすぐれた教育技術・方法を全国から集め、検討し、修正し、みんなの財産にしていく運動に取り組んだ。 この運動を「教育技術法則化運動」と言う。これに賛同した多くの教師によって都道府県ごとに研究会が組織され、全国に広がった。 なお「法則化」という言葉は多くの批判(非難)を生んだ。「子どもは千差万別なのに、教育技術・方法を法則化しようとはなんたることか」的な批判(非難)が多かった。 もちろん向山はそんな「法則化」は考えていなかった〔『教育トークライン臨時増刊号』(2013.4) 東京教育技術研究所〕。1984年に向山が掲げた「教育技術の法則化運動」の4つの理念にあるとおりである。TOSSとなった現在もこの理念で、研究が進められている〔『教育トークライン臨時増刊号』(2013.4) 東京教育技術研究所〕。 # 教育技術はさまざまである。出来るだけ多くの方法を取り上げる。(多様性の原則) # 完成された教育技術は存在しない。常に検討・修正の対象とされる。(連続性の原則) # 主張は教材・発問・指示・留意点・結果を明示した記録を根拠とする。(実証性の原則) # 多くの技術から,自分の学級に適した方法を選択するのは教師自身である。(主体性の原則) 〔『教育トークライン臨時増刊号』(2013.4) 東京教育技術研究所〕 向山は「法則化」と名づけることで多くの人が注目すると考えたのである〔2000年 千葉大学「教育方法学Ⅰ」での講義〕。 注目されれば運動が広まり、全国の多くのすぐれた教育技術・方法が集まり、結果として多くの子ども達に価値ある教育がされるようになると考えたのである〔2000年 千葉大学「教育方法学Ⅰ」での講義〕。 もし「教育技術共有財産化運動」などと命名したらこの運動は失敗していただろうと向山は言う〔2000年 千葉大学「教育方法学Ⅰ」での講義〕。 「法則化」と名付けるからこそ、人が注目し話題になる。「何をバカな!」と思う人もいるだろうし、「何それ?」と興味をもつ人もいるだろうとそれこそが「運動を広める」ための向山の戦略だった〔2000年 千葉大学「教育方法学Ⅰ」での講義〕。 様々な本、雑誌が「法則化」を特集し、話題にし、「法則化」という名前が広まり、市民権を得ていったのである。 「教育技術の法則化運動」は2000年に解散し、TOSSとして生まれ変わることとして、インターネットランド(TOSSランド)(後述)の運営を追加した。また、都道府県の研究会は「サークル」として、全ての都道府県に置かれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TOSS」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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