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数学定数(すうがくていすう)とは、変数に対して、値の変わらない数である。 数学定数は、ふつうは実数体か複素数体の元である。数学定数と呼ばれうるものは、一つの変項を持ち、ZFC 集合論により証明可能な論理式により、それを満足するただ一つの数として決定可能 (definable) であり、ほとんどの場合はその値が計算可能 (computable) である。 変数を斜体で表すのに対し、定数であることを明示するために、立体を使うことがある。 == 数学定数でないもの == 数学定数と同じく定数と呼ばれるものに物理定数がある。しかし物理定数は数というよりは量であり、単なる単位系の取り方によって数値が変わる。たとえば、光速度は物理定数だが、単位を変えれば 299 792.458 km/s、299 792 458 m/s と、数値が変化する。 微細構造定数のような無次元量の物理定数は単位の取り方に依存しないが、他の物理定数同様、その値は物理的な計測により決定され、数学的に決定される数学定数とは根本的に異なる。ただし将来、数学的に決定され数学定数であることが判明する可能性はある。 「1インチをセンチメートルで表した値 ( = 2.54)」のような、人為的に決められた数も、数学定数ではない。 チャイティンの定数は、定数と名前は付いているが、計算模型を指定しなければ値が決まらず、数学定数ではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「数学定数」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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