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数珠 : ウィキペディア日本語版
数珠[じゅず]

数珠(じゅず、ずず)は穴が貫通した多くの珠に糸の束を通し輪にした法具
ずる時に用いるとの意味から「念珠」(ねんじゅ)とも呼ばれる。字の前後を入れ替えて「珠数」と書く場合もある。
== 概説 ==
念仏の際に音を立てて揉んだり、真言念仏の回数をえるのにを爪繰(つまぐ)る目的などで用いる。ただし念仏の回数を問題にしない浄土真宗の場合は仏前での崇敬の念の表れとして用い、爪繰ったり、擦り合わせて音を出す事はしない。
起源は諸説あるが、古代インドのバラモン教で用いられていた道具を原型とするとされる。それが、釈尊により用いられ、後に中国に伝わる。そして仏教伝来とともに飛鳥時代には日本に伝わったとされる。鎌倉時代に入り、浄土教が流行し称名念仏が盛んになるとともに一般にも普及する。
最近では腕輪念珠(腕珠)と呼ばれる、数珠を小型化し中糸をゴムなどにして腕に着けられるようにしたブレスレット的な数珠がある。ただし腕輪念珠は、数珠本来の用途に用いるには大きさに無理がある。
数を数えるという点では数取器でもあり、歩測に用いれば測量器具ともいえる。
他宗教でも、例えばキリスト教カトリックなどではロザリオが数珠と同様の使途に用いられる。外観も似ていることからキリスト教圏において、数珠は「仏教徒のロザリオ」と呼ばれることがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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