翻訳と辞書
Words near each other
・ 文化放送番組一覧
・ 文化政策
・ 文化教室
・ 文化教育学部
・ 文化文政
・ 文化文政時代
・ 文化日報
・ 文化映画
・ 文化普及会
・ 文化普及會
文化景観
・ 文化書社
・ 文化朋党事件
・ 文化服装学院
・ 文化服装学院連鎖校
・ 文化村
・ 文化村 (曖昧さ回避)
・ 文化村通り
・ 文化構想学部
・ 文化欠陥症候群


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

文化景観 : ウィキペディア日本語版
文化的景観[ぶんかてきけいかん]

文化的景観(ぶんかてきけいかん、Cultural landscape)とは、人間と自然との相互作用によって生み出された景観を言う。景観とは既に現存する自然や人工の要素の集合体ではなく、自然と人為が関係しあっている様子、すなわち文化をも表現するという見方で、歴史的景観と表裏一体となっている。この場合の相互作用には、庭園等の様に人間が自然の中に作り出した景色、あるいは田園や牧場のように産業と深く結びついた景観、さらには自然それ自体にほとんど手を加えていなくとも、人間がそこに文化的な意義を付与したもの(宗教上の聖地とされた山など)が含まれる。
== 世界遺産 ==
ユネスコ世界遺産委員会は、1992年に「世界遺産条約履行のための作業指針」の中に、文化的景観の概念を盛り込んだ。分類上は文化遺産だが、自然的要素に特筆すべき点がある場合には複合遺産となる。
文化的景観を理由に登録された世界遺産の第1号は、トンガリロ国立公園ニュージーランド)である〔。この物件は1990年に自然遺産として登録されていたが、マオリの信仰の対象としての文化的側面が評価され、1993年に複合遺産となった。
以降、文化的景観を登録名に関した物件は、「石見銀山遺跡とその文化的景観」(日本)、「スクルの文化的景観」(ナイジェリア)、「バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」(アフガニスタン)、「シントラの文化的景観」(ポルトガル)など枚挙に暇がない。また、登録名に文化的景観と冠していなくとも、「アルト・ドウロ・ワイン生産地域」(ポルトガル)や「フィリピン・コルディリェーラの棚田群」などの農業景観、巡礼の道として登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」(日本)、国立公園であるにもかかわらず文化遺産として登録されている「シンクヴェトリル国立公園」(アイスランド)や「ホルトバージ国立公園」(ハンガリー)などは、いずれも文化的景観の範疇に属する。
逆に、1992年以前には文化的景観を理由とする登録は存在しなかったが、「ヴェルサイユの宮殿と庭園」(フランス)、「メテオラ」(ギリシャ)など、もしもその概念が存在していたならば、適用されていた可能性がある物件は複数存在している〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「文化的景観」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cultural landscape 」があります。



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.