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文化相対主義[ぶんかそうたいしゅぎ]
文化相対主義(ぶんかそうたいしゅぎ、Cultural relativism)とは、全ての文化は優劣で比べるものではなく対等であるとし、ある社会の文化の洗練さはその外部の社会の尺度によって測ることはできないという倫理的な態度と、自文化の枠組みを相対化した上で、異文化の枠組みをその文化的事象が執り行われる相手側の価値観を理解し、その文化、社会のありのままの姿をよりよく理解しようとする方法論的態度からなる。フランツ・ボアズによって提唱された。ただしボアズ自身はこの用語を用いていない。初出は誌のジュリアン・スチュワート。 == 認識論的起源 == 文化相対主義に似た思考を求めれば、古代ギリシアはもとより世界中の民族に見出せるかもしれないが、学問的にはドイツ・ロマン主義や啓蒙時代から伝統を引き継いだとされている〔ボアズがキール大学などでカント派の講義や指導をうけていたからである〕。19世紀後半のドイツは、民族Volkが担う文化Kulturは、土地や言語さらには人種と結びついた複合体となり、きわめて排他的な社会作用として機能していた。その認識論的起源はカントの弟子ヘルダーの文化的多元論にあるという。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「文化相対主義」の詳細全文を読む
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