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文和[ぶんな] 文和(ぶんな、ぶんわ)は、日本の南北朝時代の元号の一つ。北朝方にて使用された。観応の後、延文の前。西暦では1352年から1355年までの期間を指す。この時代の天皇は、北朝方が後光厳天皇。南朝方が後村上天皇。室町幕府将軍は足利尊氏。 == 改元 ==
*観応3年9月27日(ユリウス暦1352年11月4日) 後光厳天皇の即位による代始改元 *文和5年3月28日(ユリウス暦1356年4月29日) 延文に改元 当時の代始改元は即位翌年に行う踰年改元が一般的であったが、正平一統に絡む緊迫した政治状況下において、足利尊氏の名代であった嫡男義詮は北朝立て直しのために至急の改元を求める武家執奏を行い、新天皇の践祚から1か月余りで改元が実施された〔久水俊和「室町時代の改元における公武関係」(初出:『年報中世史研究』34号(2009年)/改題所収「改元をめぐる公家と武家」久水『室町期の朝廷公事と公武関係』(岩田書院、2011年) ISBN 978-4-87294-705-2)〕。
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