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斗拱 : ウィキペディア日本語版
組物[くみもの]
組物(くみもの)とは、
#になっているもの。組み合わせたもの。
#針金経木などで組みつくったもの。
#建築物の柱上にあって軒を支える部分。
である(『広辞苑』第五版)。本頁では3について述べる。
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前後または左右に腕のように渡した横木で上からの荷重を支える肘木(栱)と、桁や肘木を受ける方形の斗(ます)(枡形(ますがた)とも)とで構成され、斗組(ますぐみ/とぐみ)とも、斗と栱から成る事から斗栱(ときょう、:zh:斗栱/((])ともいう。
斗には大きく、柱の直上に置かれる大斗(だいと)と、肘木の上に置かれる小型の巻斗(まきと)とがあり、肘木には単純な形式の舟肘木(ふなひじき)や装飾化した花肘木(はなひじき)がある。
組物の様式は和様禅宗様大仏様で異なるが、和様と禅宗様が柱上に組むのに対し、大仏様は柱の途中に肘木を挿す挿肘木(さしひじき)に特徴がある。また禅宗様は柱間中備(なかぞなえ)にも組物を設ける詰組(つめぐみ)となっている(和様は柱上のみに組物を組み、柱間は斗束(とづか)間斗束(けんとづか))或いは蟇股(かえるまた)を飾る疎組亜麻組)(あまぐみ)とする)。
== 基本的分類 ==
組物の発展は、大規模建築の発展に必要不可欠なものであった。垂木を支える先端の丸桁をより先に出し建築の軒を深くするため、組物は複雑化していった。
最も単純な柱の上に舟形の肘木を置くのみの舟肘木(ふなひじき)から、柱上に大斗を置いて肘木を受ける大斗肘木(だいとひじき)の形式、大斗の上の肘木に更に3箇の巻斗を載せる平三斗(ひらみつど)、大斗上の肘木を十字に組み、壁面から直角に挺出した肘木の先端に斗を載せた出三斗(でみつど)と複雑化していき、更に発展させたものが出組(でぐみ)となる。
出組は出三斗の壁面から挺出した肘木の先端に組物を組んで丸桁(がぎょう)を受ける形式で、これは壁面の1段外で組む為に一手先(ひとてさき)ともいうが、出組から更に1段外へ挺出したものを二手先組(ふたてさきぐみ。単に二手先ともいう。以下同)、二手先から更に1段外へ挺出したものを三手先(みてさき)という風に増えていき、七手先に至るまで組むものもある。通常建築で用いられるのは三手先までで、四手先以上は真言宗、天台宗の両密教固有の多宝塔などの建築において例外的に使用される。なお、二手先以上になると多く尾垂木支輪小天井(こてんじょう)を伴う。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「組物」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dougong 」があります。



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