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断食 : ウィキペディア日本語版
断食[だんじき]
断食(だんじき、英語fasting)とは、食物をたつこと〔広辞苑 第六版「断食」〕。一定の期間、全ての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為〔ブリタニカ百科事典「断食」〕。

== 概要 ==
断食とは、一定の期間、全ての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為である〔〔『宗教学辞典』東京大学出版会、1973年。pp.532-533「断食」〕。
一定の食物を(期間を定めず)恒常的に禁忌することは除かれる〔。食事は断つもののだけは飲む場合もある。食料を摂らないことを絶食または不食(ふしょく)とも言う。
;起源や動機
断食の起源や動機について一般化して説明することは非常に難しい〔。ひとつひとつの宗教ごとに説明が異なっており、またひとつの宗教の中でも、時代によって説明が異なっており、また断食を行う人ひとりひとり断食を行う意味の解釈が異なる場合すらあるからである〔。歴史がはっきり残っており起源がはっきりしている場合はそれほどではないが、未開社会で行われているような断食だと、その歴史的起源、本来的意味が判っていない場合があり、そうなるとなおさら、習俗的に断食を行うことになり、その場合、断食を行う意味についての解釈や動機(目的)は、ひとりひとり異なっていることがある〔。
上述のように断食の動機(目的)を全て一般化して述べることは無理ではあるが、学者によって断食についていくつかの分類が挙げられてはいる。
* 人生のサイクルの中で繰り返し現れる危機的状況(妊娠出産・死など)において、その難を避けるために行われる断食〔〔。
:出産の前後に、妊婦やその夫に断食が課される未開部族も多い〔。家族の死んだ場合、遺族が全ての食物を断ったり、一定の食物を断ったりする部族も多い〔。(日本では、死者の命日に遺族は生もの(なまもの)を絶つ風習がある〔。)このタイプの断食についての説明はいくつも試みられているが、そのどれも定説とはなっていない〔。
* 祈願(祈り)を行う場合に、その効果をより高めるために行う断食〔〔。
:イスラーム教においては断食は非常に功徳があるとされており〔、「断食中になされる祈願は必ず聞き入れられる」とされている〔。
* 精神を鍛える修行の一形態としての断食〔。
:古より多くの宗教で行われている。
;他 非宗教的な断食

* 健康法としての断食〔甲田光雄『奇跡が起こる半日断食』マキノ出版(ビタミン文庫) 、2001、ISBN 4837611567〕〔渡辺正『朝食抜き!ときどき断食!』 講談社プラスアルファ新書、2003、ISBN 4062722313〕〔石原結實『「半断食」健康法』講談社、2004、ISBN 4062722828〕 。
* 医療目的、ヘルスケア目的の断食(断食療法)。英語ではファスティング(fasting)。
* デトックスとしての断食。
* ダイエットとしての断食(上記のファスティングを応用したものも含んでいる。正しい方法・指導に沿い実行しないとリバウンドし徒労に終わることもある)。
* 自身の思想を世界に訴えることを目的とした断食(ピースフード:en:Food for Peace)。
* 抗議手段としての断食(=ハンガー・ストライキ)。
〔「」。
「」
「」
「」
「」


一定期間(一般に48時間から72時間)食糧の供給を停止すると、体は体内に蓄積していた栄養を消費する。この栄養が続く範囲なら、食事を摂取しなくても生命を維持できる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「断食」の詳細全文を読む



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