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新1,000トン型巡視船 : ウィキペディア日本語版 | いわみ型巡視船[いわみがたじゅんしせん]
いわみ型巡視船(いわみがたじゅんしせん、)は、海上保安庁の巡視船の船級。分類上はPL()型、公称船型は1,000トン型。建造費用は56億円。 == 来歴 == 1970年代の海上保安庁は、昭和52年度補正計画から昭和55年度計画にかけて1,000トン型PL(しれとこ型)28隻を建造し、排他的経済水域の制定に伴う新海洋秩序時代の到来に対応できる勢力を確立した。これは大型巡視船としては異例の大規模整備であったが、2000年代から2010年代にかけて相次いで耐用年数を迎えることから、更新が必要とされていた〔。 2000年代、1,000トン型PLとしては、平成14・15年度では高速高機能大型巡視船(あそ型)、平成17年度以降は拠点機能強化型巡視船(はてるま型)と、いずれも従来の系譜とは異なり、警備能力を重視した滑走船型の高速船が建造されており、特にはてるま型は、しれとこ型の代船としての量産も期待された〔。しかしこれらの高速巡視船は、高速航行時の運動性は優れていたものの、特にフィンスタビライザーの効果が落ちる低速・停船時の動揺が大きく、また船殻軽量化のため船型を切り詰めたために、船内容積や航続力の面で妥協した部分も多かった。一方のしれとこ型は汎用型として、警備・救難のいずれにも用いられていたことから、これらの警備型巡視船では代船として不安が残った。 このことから、平成21年度補正計画では、速力の要求を緩和した汎用型としてくにがみ型が建造された。しかし汎用性を求めた結果として、建造費が74億円(はてるま型の5割増)と高騰したことから、しれとこ型の代船としての量産は困難と考えられた。このことから、多少のスペックダウンとトレードオフで建造費低減を図ったのが本型である〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「いわみ型巡視船」の詳細全文を読む
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