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新Z号作戦[しん]
新Z号作戦(しんZごうさくせん)は、太平洋戦争中に大日本帝国海軍がアメリカ軍の侵攻予測正面を、マリアナ諸島もしくはトラック諸島(チューク諸島)に想定し、アメリカの機動部隊の撃滅を目的として立案した作戦計画。本作戦が記載された計画書はアメリカ軍によって鹵獲されてしまい、その鹵獲はアメリカ軍にとって太平洋戦争中で最大の情報戦上の成功となった。 == 概要 == 新Z号作戦は、古賀峯一連合艦隊司令長官の指揮の下で作成されて、軍令部により承認された。正式名称を「機密連合艦隊命令作第七三号」と定められた同作戦は、1944年3月8日に最終版が出された〔春名、2003年、pp.173 - 177〕。東から攻め込んでくる敵艦隊を迎撃する計画で、当初のZ作戦(1943年8月時点)では、決戦場をマーシャル諸島方面としていたが、マーシャル諸島が失陥し、絶対国防圏(マリアナ諸島・カロリン諸島・西ニューギニア)のラインに下げられたのを受けて、「全兵力を挙げて敵艦隊の来攻を撃滅する」ことでこのラインを死守する方針となった〔。より具体的には、敵航空母艦に先制攻撃を加えて制空権を確保し、輸送船団を撃破、さらに敵上陸部隊に対しても大部分を洋上で撃破することに務め、残る場合も水際で防ぐとした〔。当時航空参謀だった千早正隆は、当時の海軍の力では「実際には、実行などできっこない作戦だった」と戦後に述べている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新Z号作戦」の詳細全文を読む
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