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新城市会社役員誘拐殺人事件(しんしろしかいしゃやくいんゆうかいさつじんじけん)とは2003年4月に愛知県新城市で発生した身代金誘拐殺人事件。戦後日本の身代金誘拐事件で社会人男性が殺害されたのは初めてであった。 == 概要 == 2003年4月17日午後10時10分頃、社団法人 新城青年会議所(新城JC)主催の新城市長選挙公開討論会の会議後に、新城市の建設会社役員(当時39歳)で元新城JC理事長が駐車場で誘拐される。首を絞めて殺害し、現金と携帯電話を強奪。 4月18日朝、建設会社役員の家に中年男の声で身代金誘拐の電話がかかり、家族に身代金1億円を要求。受け渡し場所を次々と変更。建設会社役員の妻はその都度タクシーで移動をした。東名高速道路から身代金を投下するよう命じたが、現金受け渡しに失敗。午後9時16分に「取引は停止だ」と通告し、連絡が途絶える。 4月19日、遺体を愛知県額田町(現、岡崎市)の山中に遺棄した。4月20日午前6時半頃、国道近くの山中で建設会社役員の遺体が発見された。遺体には左目付近に打撲傷があった。 事件発生当初から警察は犯人が被害者の行動を知っている顔見知りと見て捜査。被害者と同じ新城JC会員で飲食会社役員X(当時38歳)が浮上し、強盗殺人や恐喝未遂などの罪に問われ逮捕される。その後、強盗殺人罪と恐喝未遂、死体遺棄の罪で起訴した。また、Xの逃亡を助けたとして飲食会社元従業員Y(当時37歳)も犯人隠避罪で逮捕された。捜査と被疑者の供述で、被害者は新城青年会議所の会議後に駐車場で待ち伏せして連れ去り、誘拐直後に殺害されていた。犯人の動機は「フィリピンパブで知り合ったホステスとの結婚資金などを得るため」というものであった〔「「二人の御曹司」が情熱を傾けたそれぞれの未来―新城「資産家三代目」誘拐殺人事件」上條昌史著、『新潮45』(2004年1月号、新潮社)〕〔『殺戮者は二度わらう 放たれし業、跳梁跋扈の9事件』、『新潮45』編集部編、新潮文庫(2004年6月1日、新潮社)〕。 2006年12月15日、名古屋高裁は無期懲役判決(求刑死刑)の1審名古屋地裁判決を支持、検察側、被告側双方の控訴を棄却した。Yに懲役2年執行猶予4年(確定)が出た。 この事件では誘拐が発覚した4月18日午後3時半に報道協定が成立したが、午後6時29分にインターネットの匿名掲示板であるまちBBS東海掲示板で「新城で誘拐事件が発生し、1億円請求されている」「新聞社で働いている親からの情報」旨が書かれ、情報漏洩が問題視された。報道協定は死体が確認された4月20日午後3時に解除された。なお、被害者は身代金要求電話の前に殺害されていたことが後に判明している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新城市会社役員誘拐殺人事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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