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新宿山吹高等学校 : ウィキペディア日本語版
東京都立新宿山吹高等学校[とうきょうとりつしんじゅくやまぶきこうとうがっこう]

東京都立新宿山吹高等学校(とうきょうとりつしんじゅくやまぶきこうとうがっこう)は、東京都新宿区山吹町にある都立高等学校
== 概要 ==
平成に入って東京都が創設したいくつかの新しいタイプの実験高校のうち、無学年制の定時制、単位制高校として旧赤城台高校跡地に開校した。学校の組織や教員からの消極的自由を徹底し、自由主義的かつ個人主義的な校風で、校則などは無く、私服校である。特に、たとえ未成年であっても保護者からの干渉を排除した生徒個人の自己責任による独立した自己決定を徹底する。
新しいタイプの実験高校としては、無学年制や定時単位制だけでなく、それまで受け入れ先がなかった他高校中退者向の救済機関としての学校としても設立された経緯があり、そのことによる幅広い年齢層は、現在まで学校の伝統として続いている。
普通科と情報科の2学科の定時制は月曜から金曜までの平日、通信制のスクーリングは土曜日に行われ、これらの授業とは別に、一般向けの生涯学習講座も土曜と日曜に開講されている。月曜日から日曜日まで、朝から夜までと校舎の稼働効率が非常に高い学校である。情報科に関しては、卒業に必要な単位中、情報科専門科目の必須単位数が定められている。
定時制は全日の定時制であるため、標準では4年間とされているが、カリキュラムの組み方では3年で卒業が可能であり、2学年相当枠での入学者の場合、最短2年での卒業が可能である。生徒の年齢層は幅広く、以前は託児所喫煙所もあった(2005年度に東京都の条例のため廃止された)。
授業の時間割は、条件を満たす中で、生徒各々が自由に科目を選択する。また、学校行事などは殆ど自由参加が基本である。また、修学旅行などは参加希望者が少ない場合行われない年度も存在する。
なお、不登校者や学習困難者を対象としたチャレンジスクールではない。また、一般の高校にみられる、担任の強制的な面談や、保護者への定期的な連絡・面談、チャイムによる時間の管理などは、一切行っていない。よって、生徒の自己管理能力や遵法意識及び未成年であっても保護者からの自立意識が一般の高校以上に要求される。チャレンジスクールが過干渉なのに対し、不干渉及び徹底した自己管理及び自己責任を売りにする高校でもある。
定時制の一般入試においては東京都の共通問題が使用されている。合格難易度は各部によってかなり差があり、普通科の1部・2部などは比較的高い学力が要求される。
情報科のみ定時制では珍しく推薦入学試験が行われている(推薦入学のみ中三の現役入学者のみ対象)。通信制は高等学校の通信制課程としては日本最難関とされるが、実際には入試選考が機能している通信制高校が少ないため、通常高校に比べての難関ではない。とはいえ、入学者枠が存在するため、通信制高校としては数少ない、毎年不合格者も出る学校である。
都教委などからの指定を受けた進学校に該当しない都立高校の中では比較的、大学進学を選択する生徒が多い学校であり、これまで国公立大学や、早稲田大学などの難関私立大学にも多くの合格者を出している。なお、他の多くの都立高校同様、進学向けの授業が行われている学校ではないため、進学実績は生徒の独力による(多くの進学を希望する生徒は予備校や通信教育を利用している)もので、学校によるものではない。定時制高校のため、既に仕事をしている生徒や、専門学校に進学する生徒も多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「東京都立新宿山吹高等学校」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shinjuku Yamabuki High School 」があります。



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