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新潟少女監禁事件 : ウィキペディア日本語版
新潟少女監禁事件[にいがたしょうじょかんきんじけん]

新潟少女監禁事件(にいがたしょうじょかんきんじけん)とは、1990年11月13日新潟県三条市の路上で誘拐された当時9歳の少女が、2000年1月28日に同県柏崎市の加害者宅で発見されたことにより発覚した誘拐監禁事件。監禁期間が約9年2カ月という長期に渡っていたことや、事件に関わる新潟県警の捜査不備や不祥事が次々と発覚したことなどから社会的注目を集めた。裁判は犯人の量刑に重大な影響を及ぼす併合罪の解釈を巡り最高裁まで争われ、2003年7月に懲役14年の刑が確定している。また、犯人が長期の引きこもり状態にあったことから、同様の状態にあった男が数カ月後に起こした西鉄バスジャック事件と共に、引きこもり問題の社会的認知度を大きく高めた事件ともなった。
== 事件の経緯 ==

=== 被害少女の誘拐 ===
犯人の男は本事件を起こす1年5カ月前の1989年6月13日に、柏崎市内で本件とは別の9歳少女に対する強制わいせつ未遂で現行犯逮捕され、同年9月19日に懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を受けていた〔松田(2009)pp.9-11〕。そして執行猶予中の1990年11月13日午後5時頃、新潟県三条市内において当時9歳であった本件被害少女の誘拐に及んだ〔松田(2009)pp.67-68〕。男は当時28歳であった。
男は乗用車で単身移動中、市内の農道において下校途中の少女を発見し、「女の子が可愛かったし、側に誰もいなかったので」誘拐を決意〔松田(2009)p.16〕。いったん少女を追い抜いてから目前で停車し、護身用に持ち歩いていた刃渡り約14cmのナイフ(サバイバルナイフ〔松田(2009)p.121〕)を手に少女へ接近、正面から胸付近にナイフを突きつけて「おとなしくしろ。声を出すな」と脅迫し、身動きできない少女の背後に回って車の後部に連行した〔。そして車のトランクを開け「入れ」と指示したが少女が入ろうとしなかったため、身体を抱え上げて(男は「手を引いて」だと主張した〔松田(2009)p.62〕)押し込め、トランクを閉めたのち車を発進させた〔。男は自宅で少女と一緒に生活しようと考え、自宅のある柏崎市方面へ向かったが、少女が暴れたり自宅周囲の様子を見たりすることを恐れ、いったん停車し、車内清掃のため後部座席に常備していた粘着テープを使用して少女の両手首、両膝を緊縛。さらに目隠しを施したのち改めて自宅へ向かった〔。少女の供述によると、このときトランクを開けた男に対し、少女が「三条市の家に帰れるの。お父さん、お母さんの家に帰れるの」と尋ねると、男は「だめだな。これからおれと一緒に暮らすんだ」と応えた〔松田(2009)pp.76-78〕。
自宅に到着した男は、日頃二人暮らしをしている母親に少女を見られないよう、母屋の正面玄関ではなく家の増築部分(後述)の玄関前に停車、少女を抱えて自室のある2階に上がり少女を自室南側の窓枠に置いたのち、改めて正面玄関前に車を回して普通に帰宅したように装いながら自室に赴き、窓枠に置いてあった少女を自室に入れ、目隠しを外した〔。そして少女に対し「この部屋からは出られないぞ。ずっとここで暮らすんだ。約束を守らなかったらお前なんか要らなくなる。山に埋めてやる。海に浮かべる」などと脅迫的な言葉を浴びせ〔、以後継続的な監禁を開始した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「新潟少女監禁事件」の詳細全文を読む



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