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新潟県中越沖地震に対する東京電力の対応(にいがたけんちゅうえつおきじしんにたいするとうきょうでんりょくのたいおう)は、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震により、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所が被災し、その後同社の電力供給、および同社の原子力発電所の事故対策に与えた影響について説明する。 == 夏季ピーク対応 == === 2007年 === 直接的影響として柏崎刈羽原子力発電所が被災したことにより、東京電力の供給力が減少した。このため東京電力は2007年7月下旬より定期検査を控えていた福島第一原子力発電所3号機を8月20日まで延期するように経済産業省に申請、その後更にもう一度延期して8月31日とし、いずれも了承された〔「東電福島第一 原発検査を延期 週明けの電力供給上積み」『日本経済新聞朝刊』2007年8月18日11面 もっとも、延期の理由の一つは柏崎刈羽に応援部隊を送って検査人員が不足したことであるため、この時の福島第一からの供給能力追加は結果的な面もあったという。〕。 とは言え、福島第一3号機の運転を継続したとしてもその定格電気出力は78万4000kWに過ぎず、一方で東京電力管内では30度を超えた場合、気温が1度上昇すると電力需要は170万kW増加するとされていた。このため東京電力は下記のような供給追加策を打ち、最終的に先述の3号機を含め400万kWの追加供給力を得た。 *福島第一原子力発電所6号機の定期検査延期 *法令で認められる範囲内での火力・水力発電所の最大出力増加(定格に対して5%以内) *他社からの電力融通拡大 *自家発電の電力購入拡大 しかし、それでも総計800万kWを超す柏崎刈羽脱落を穴埋めし、夏季のピーク需要に応えるには不安があった。このため、17年ぶりの需給調整実施(随時調整契約を締結している大口需要家への契約発動)が実施された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新潟県中越沖地震に対する東京電力の対応」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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