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『新選組血風録』(しんせんぐみけっぷうろく)は、司馬遼太郎の小説。幕末の新選組を題材とした連作短編集である。これを原作とした映画、テレビドラマがたびたび製作されている。 == 概要 == 1962年に新選組副長土方歳三を主人公とした長編『燃えよ剣』を発表した司馬遼太郎は、同年5月から12月に「小説中央公論」で新選組を題材とした15編の短編を連載した。これが1964年に中央公論社から短編集『新選組血風録』としてまとめられた。 各話ごとに異なる実在と架空の隊士が主人公となり、主に土方歳三と沖田総司がストーリーの主要登場人物となり構成されている。局長の近藤勇も多く登場するが、土方、沖田に比べるとやや脇役的存在となっている。隊士の中では斎藤一と山崎烝〔この短編集においては全編にわたって「山崎蒸」と表記されている(中公文庫1996年新装版、ISBN 4122025761 で確認)。なお『燃えよ剣』でも、下巻にいくつか「蒸」になっている箇所がある。〕も登場回数が多い。 司馬が最も脂が乗っていた時期の作品で、巧みな文章とストーリー構成、キャラクター造形で高い評価を受け、新撰組物の定番小説として非常に長い間版を重ね、現在に至るまで書店に並び、愛読されている。 読者が多く影響力が強いために、この作品に描かれているのがそのまま史実の新選組と受け取る読者も少なくないが、これはあくまでも大衆小説であり、小説とするために史実を意図的に変えているもの(例:「池田屋異聞」山崎烝の先祖が奥野将監という事実は存在しない)や、根本的に架空のストーリーも含まれている(例:「前髪の惣三郎」加納惣三郎という隊士の逸話は残っているが、実在が確認できず、逸話も男色の話ではない)。 近藤、土方、沖田、斎藤、井上などの人物像も、あくまでも小説の登場人物としての性格設定である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新選組血風録」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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