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新都庁舎コンペ[しんとちょうしゃこんぺ] 新都庁舎コンペ(しんとちょうしゃコンペ)は、現在の東京都庁舎の設計者を決める際に行われた建築設計競技である。 == 経緯 == 指名コンペで行われることになり、100m超の超高層建築の実績を持つ大手組織系建築設計事務所として、坂倉建築研究所東京事務所、日建設計東京本社、日本設計、前川國男建築設計事務所、松田平田坂本設計事務所、安井建築設計事務所東京事務所、山下設計、丹下健三都市・建築設計研究所の8社が選ばれた。また、アトリエ建築家を入れることになり、磯崎新、槇文彦、黒川紀章らの中から磯崎が選ばれた(槙は当時東京大学教授だったので外れた)〔近江栄『建築設計競技』P230-231〕。 1986年に審査が行われた結果、丹下案が当選した。審査員10名のうち5人が丹下案を推し、3人が反対、2人が白票だったと新聞で報じられた。 丹下は旧都庁舎も設計しており、大阪万博などを通して当時の都知事鈴木俊一とのつながりが深かった。このため出来レースではないか、という陰口も叩かれた。鈴木は後に回想録で、丹下案は外観はなかなかいいと評しているが、内部や使い勝手に関しては、丸の内の旧庁舎まで引用して不満等を述べている。 このコンペ終了後、丹下事務所のチーフであった中村弘道は独立した。新都庁舎は1991年に完成した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新都庁舎コンペ」の詳細全文を読む
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