|
方法詩(ほうほうし)は、新たな型を自ら提案し、その型に即して詩作するという行き方をさす。篠原資明が詩集『サイ遊記』(1992年)により提案・実践したものを嚆矢とする。篠原によれば、詩作のタイプは三つに分けられる。定型詩と偶成詩と方法詩である。伝統的な定型からの自由を謳歌するあまり、現代詩は、行き当たりばったりの言葉の羅列に堕してしまった。自由詩というところを、あえて偶成詩と呼ぶのは、そのためである。定型詩でも偶成詩でもない、第三の道、それが方法詩なのである。なお、超絶短詩という詩型もまた、方法詩の一種である。 方法詩は、画家の中ザワヒデキ、詩人の松井茂、音楽家の足立智美などによる方法芸術の立ち上げにも影響を与えた。松井茂もまた、方法詩人を名のっている。 ==参考文献== *『言の葉の交通論』1995年、五柳書院 *詩集『サイ遊記』1992年、思潮社 *詩集『滝の書』1995年、思潮社 *超絶短詩集『物騒ぎ』1996年、七月堂 *超絶短詩集『水もの』1996年、七月堂 *詩集『平安にしずく』1997年、思潮社 *超絶短詩集『桃数寄』1998年、七月堂 *超絶短詩集『摘み分け源氏』1999年、七月堂 *超絶短詩集『玉枝折り』2002年、七月堂 *超絶短詩集『百人一滝』2003年、七月堂 *詩集『崩楽』2004年、私家版 *超絶短詩マンダラ『仏笑』2005年、私家版 *超絶短詩集『星しぶき』2007年、七月堂 *『ほう賽句集』2008年、七月堂 *詩集『空うみのあいだ』2009年、思潮社 *超絶短詩集『一』2013年、私家版(ポスター詩集) *超絶短詩集『吉田山百人一晶』(編著)2016年、七月堂 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「方法詩」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|