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言語地理学[げんごちりがく]
言語地理学(げんごちりがく、)は、音声・文法要素・語彙などの地理的分布にもとづいて言語の変遷を考察する歴史言語学の一分野。方言地理学とも呼ぶ。「地理学」という名はついているが、地理学ではなく言語学の分野である。 == 概要 == 言語地理学では通常いくつかの地点で現地調査(フィールドワーク)を行い、その分布を言語地図(言語図巻とも呼ぶ)の上に記し、なぜそのような分布を示すかを考察し、それによってより古い時代の言語分布を再構する〔徳川(1993) p.58〕。 言語地理学は比較言語学と同様、歴史言語学の一分野であるが、比較言語学が同系語の対応によって言語の歴史を明らかにするのに対し、言語地理学は地理的な分布によって言語の歴史を明らかにする。また、比較言語学が言語の内的変化を強調するのに対し、言語地理学は環境に注目する〔徳川(1993) pp.67-68〕。 言語地理学は原則として現代の話しことばを対象とし〔柴田(1969) p.12〕、比較言語学の祖語や構造言語学のラングといった抽象的な存在を必要としない〔柴田(1969) pp.13-14〕。
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Language geography 」があります。
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