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方言字 : ウィキペディア日本語版
方言字[ほうげんじ]
方言字(ほうげんじ)とは、方言を表記するために作られた文字中国語の方言を表記するための漢字が代表的であるが、日本語の方言を表記するための国字や、中国語の方言を表記するために拡張された注音符号ラテン文字なども使われている。
==漢字系方言字==

===中国語用の方言字===
中国語を表記するための漢字には、広東語閩南語上海語客家語贛語などの方言を書き表すための方言字が多くある。
中でも最も広く使用されている広東語の例を挙げると、「来る」という意味をあらわす場合、口語で「lai4」という語を用いるが、語源が同じ「來」という漢字は文語音で「loi4」と発音するので、「来る」という意味に「來」という漢字を使うと正しく読めない可能性が高い。そのため、必ず「lai4」と発音させたい場合、「lai4」と同じ発音の「黎」という字に口偏をつけた「嚟」という字を新たに作り、「来る」の意味で使用している。このように、広東語では口偏と音を表す旁(音符)を組み合わせて作られる場合が多いが、会意によって作られた方言字もある。
閩南語の例としては「埕」(てい、tia)があり、「場」を意する。客家語の「壢」(れき、lak)は「原」の意味。台湾には車埕駅中壢駅という駅がある。
上海語の例では、口偏に「強」と書いて、値段が「安い」という意味の字や、口偏に「伐」と書く文末助詞などの例がある。
方言字には正書法がない場合が多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「方言字」の詳細全文を読む



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